親に知ってほしい高校日本史Bのテストの点が伸びない子向けの勉強法
目次
Ⅰはじめに
今回の記事は中高生のご両親を対象にした記事になります。いつもは中高生へ向けて受験勉強の記事を書いているのですが、たまには親が知るべき受験勉強の仕組みと称して記事を書くのもいいのかなって思って書きました。
記事を見ていただける方のほとんどがお母さまであると思いますので、便宜上これ以降お母さまという言葉を多用することになると思いますがよろしくお願いします。
Ⅱお母さまが勘違いしている間違った日本史Bの勉強法
日本史Bの勉強は毎日やらないとだめだと思っていませんか?
実はそんなことはないんです。日本史Bはテスト期間を除いて1か月に1回、苦手意識がなければ2か月に1回の復習で大丈夫です。むしろ勉強しすぎると成績が落ちる可能性さえあります。
成績が落ちてしまうとは・・・
日本史Bは好きになると勉強がとても楽しくなります。そうして日本史Bに時間を費やしてしまうと英語や数学の勉強に時間をかけることができなるなります。
英語や数学は日本史Bと違っていったん授業についていけなくなるとそれ以降の授業についていけなくなります。英語や数学は、以前習ったことを覚えていることを前提に授業が行われるからです。
例えば・・・
英語の現在形の知識がないと過去形や進行形の授業の意味が分からなくなります。数学の1次関数の知識がなければ、2次関数の授業の意味が分からなくなります。授業時間が無駄になってしまうということです。
このように毎回行われる授業の内容を確実に覚えて、問題が解けるレベルまで復習をしなくてはなりません。そのため、可能な限り毎日勉強をする必要があります。
一方、日本史Bは以前習った内容の知識がなくてもほとんど問題なく授業についていけます。鎌倉時代の知識がなくても明治時代の授業は理解できますし、古代が苦手でも近世が得意なお子様はたくさんいらっしゃいます。(戦国時代だけが好きな子っていますよね(笑))
日本史Bは毎日勉強しなくてもリカバリーが効きます。定期テスト前は頑張って勉強してほしいのですが、それ以外は英数に勉強時間を割いてもらいましょう!
Ⅲ社会の勉強は簡単かつお金がかからない
日本史Bの勉強の特徴(勉強が簡単な理由)は
①あとでまとめて復習ができる
②苦手な部分を残しても授業についていける
③知識を覚えただけで点が伸ばせる
④知識のいらない考察問題は訓練で簡単に得点源にできる
なので、日本史B定期テストの勉強と3年になってからの勉強でも大丈夫です。英語や数学の勉強を優先してもらいましょう。
定期テストの時に勉強を頑張ることで、3年次の復習が圧倒的に楽になります。勉強時間の短縮が期待できるからです。
次からは学年ごとに具体的な勉強のやり方を書きたいと思います。お子様の学年に合わせて見ていただけると幸いです。
Ⅳ1,2年生向けの勉強法
英語と数学は毎日30分づつ勉強してもらってください。先ほども説明したのですが、日本史Bはよほど苦手でない限り2か月に1回ほどの復習で大丈夫です(定期テスト期間は除きます)。
日本史Bの勉強をしすぎて他の科目がおろそかになっている場合は他の科目の勉強を促してみてください。
例えば・・・
「日本史Bは高得点が取れていて立派だから、次は英語や数学の勉強をしてほしい」
「英語や数学は毎日勉強しないとだめだからそちらに時間をかけると総合点が上がってもっとやる気が出るよ」
「英語や数学も中学1年の最初から復習をすれば必ずできるようになるから苦手だったらそこから復習をしよう!」
という形で説得してほしいと思います。言葉の使い方はお子様に合わせて言い換えていただけると効果が上がると思います。
復習は細かくやるよりも時代や分野ごとに一気に復習する方が分類しながら復習ができます。そうすると、模試のように出題範囲が広いテストで高得点が取りやすくなります。
最も受験生の多いセンター試験の日本史B場合は時代ごとに入試問題が出題されます。
Ⅴ3年生向けの勉強法
1.2年生向けの勉強とほとんど変わらないので、最初にそちらを見ていただきたいと思います。これ以降は1,2年生との違いについて書きます。
6月くらいから週1時間ほど日本史Bの勉強に当ててほしいと思います。運動部の高校生であれば多くの場合部活を引退するタイミングなので、ここから本格的に受験勉強を始めてもらいましょう。
可能であれば、このタイミングで英数の復習が終わっていることが望ましいです。終わっていない場合は頑張ってもらいましょう(笑)
復習をする順番は教科書通りで大丈夫です。よほど遅れている場合で、私立専願の場合は明治時代から復習を進めてもらっても大丈夫です。私立の場合は明治時代以降の出題が多いので、イチかバチかそちらに賭けてもらっても大丈夫です。
苦手であれば夏休みを使ってしっかり復習をしてもらってください。日本史Bは覚えるだけでも得意になっていく科目なので、ノートや教科書を復習してもらいましょう。
夏休み以降ですが、得意なお子様は週1時間を目標に問題演習をするとよいです。得意なお子様であればそのくらいの問題演習や復習でも大丈夫です。苦手な方は週2時間を目標にして得点源にできるように頑張ってもらいましょう。得意になったら週1時間でも大丈夫です。
とにかく日本史Bは時間をかけないで勉強を終わらせるべきです。余った時間を使って他の科目(特に英数)の勉強に力を注いでもらいたいと考えています。
万が一英語や数学の勉強がうまくいっている場合は、2年の春休み前後から日本史Bの復習を始めてもらってください。うまくいけば夏休みまでに江戸時代(約6割)までの復習ができます。
見ていただいてありがとうございました。
私が運営している通信教育のサイトです。低価格、短時間で高得点を取る勉強を実践しています。
質問があればコメント欄かSNSにお願いします
勉強の相談も無料で受け付けているので気軽に連絡してくださいね
見てほしい記事