資本主義の説明と市場メカニズム前編 センターと私大の政治経済・経済分野で高得点を取る!
目次
Ⅰ資本主義の成立と発展
Ⅰ資本主義の成立と発展
資本(しほん)主義とは
①生産手段(土地・工場)を持っている資本家に対して生産手段を持たない労働者が労力を提供
②資本家は労働者に対して賃金を支払う
不平等が拡大するシステム
小さな政府論
アダム=スミスは「国富論(こくふろん)」という本の中で、資本主義が生み出す不平等な仕組みを是正す方法を考えた。
政府は市場に介入する必要がないという結論に達する
市場には自己修復(しゅうふく)機能(見えざる手)があり政府が介入するしなくても資本主義の問題は解決できるということ「自由放任(ほうにん)主義(レッセ・フェール)」
政府の役割は治安(ちあん)の維持など最小限にとどめるべきである=小さな政府・夜警(やけい)国家
1929年の世界恐慌(きょうこう)によって自由放任主義が機能しない事態が起こった。
ケインズは「雇用・利子(りし)および貨幣(かへい)の一般理論」の中で自由放任主義で再生できない場合は政府が市場に介入しなければならないと書いた。
公共事業などを行って有効需要(ゆうこうじゅよう)の創出する
有効需要=購買力をともなう需要のこと。
公共事業で収入を得た従業員が遊園地に遊びに行く、遊園地の従業員の収入があがって、新しい家具を買う・・・。のように政府が払ったお金が世の中を循環し有効需要を何倍も作り出して景気を良くするというのがケインズの考え方 大きな政府・福祉(ふくし)国家
小さな政府論の復活
第一次石油危機がきっかけで大きな政府論が行き詰り、小さな政府論が復活します。
アメリカのレーガン大統領、イギリスのサッチャー首相、日本の中曽根(なかそね)康弘(やすひろ)首相が代表的な人物。中曽根首相は三公社の民営化(JRやJT、NTTなどが誕生)を実行。
Ⅱ市場のメカニズム
需要(じゅよう):財(ざい)・サービスを購入すること
需要量は財・サービスの価格が上昇すると減少し、財・サービスの価格が下落すると増加する
供給(きょうきゅう):財・サービスを売却すること
供給量は財・サービスの価格が上昇すると増加し、財・サービスの価格が下落すると減少する
均衡(きんこう)価格
一番儲けることができる価格
売ろうとしているモノがすべて完売してそれ以上誰も買いに来ない状態
モノは安すぎると売れても儲からない、高すぎると買い手がつかなくて儲からない
均衡取引量
均衡価格の時の需要量と供給量が一致した点のこと
超過供給
モノ余り状態・値段が高い状態(P1)
(Q1)‐(Q2)の分だけ商品が余ってしまった状態
価格が下落して均衡価格まで下がる
超過需要
モノ不足状態・値段が安い状態(P2)
(Q1)‐(Q2)の分だけ商品が足りない状態
価格が上昇して均衡価格まで上がる
価格の自動調整機能
値段をいくらにしても均衡価格になること
アダム=スミスが見えざる手と呼んでいた現象
使ってほしい参考書と問題集
見てほしい記事
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