横山祐太の受験から定期テストまで高得点を取る方法や参考書を紹介するブログ

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新卒一括採用廃止に対する最善の対応は受験勉強を頑張ること

目次

Ⅰ新卒一括採用の廃止とは?

Ⅱ廃止される際の問題点

 Ⅱ-①実力か実績がないと職にありつけない

 Ⅱ-②終身雇用が(部分的にでも)崩壊する

Ⅲ受験勉強を頑張ると終身雇用がなくなっても大丈夫な理由

 

Ⅰ新卒一括採用の廃止とは?

 2016年10月3日にyahoo!JAPANより新卒一括採用を廃止することが公開されました。中小企業や公務員採用ではもともと行われた仕組みではありますが、大企業は初になるはずです。

 現時点では大企業での新卒一括採用の廃止を宣言した企業はないので、学生にとっては大きな環境の変化といえます(少なくともヤフーに入社したい学生にとってはよくないニュースになります)。

 ヤフーの今回の取り組みが成功すれば他の大企業でも新卒一括採用を廃止もしくは部分的に廃止する可能性もあります。

 しかし、新卒一括採用の廃止は学生にとって不幸になることです。今回はなぜ不幸になるのか? 不幸にならない方法について書きたいと思います。

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Ⅱ廃止される際の問題点

Ⅱ-①実力がないと就職が困難になる

 新卒一括採用を端的に言えば「実力や実績はないけど技術習得可能性が高い若くて学歴の高い学生を大量に採用し会社内で技術を取得させ戦力とする」採用戦略になります。

 採用戦略の歴史は戦後の人材不足に対応するために将来戦力として使える若い学生を大量に囲い込んで人材不足を避ける目的がありました。

 ポイントは実力や実績を問わないことにあります。将来性で学生を大量採用していたわけです。現時点で実力や実績がなくても学歴があれば資格が絡まない限り好きな仕事が選べます。

 しかし、新卒一括採用がなくなるとこうもいかなくなります。実力や実績がないと就職できないということは大学卒業後に即就職できない可能性が高まるということです。卒業後にフリーターに近い状態になる可能性が高いということになります。

 また、新卒一括採用でないということは就職活動の際に経験者と同じ土俵で面接を勝ち抜かないといけません。実績や実力がない未就職者で経験者以上のアピールをするのは難しいです。

 ヤフーの場合ポテンシャル採用という枠があるので、この枠が事実上の新卒採用枠(ほぼ学歴順に採用する枠)として機能し、万が一の人材不足に対応するものと思われます。いずれにせよ全員をほぼ学歴順に採用しないというのであれば、経験者との面接に勝ち抜くことが難しくなったと考えられます。

 日本の場合は就職していないと社会保障がほとんど受け取れないです。就職している人間でないと生きにくい社会であると覚えてほしいです。

 

Ⅱ-②終身雇用が(部分的にでも)崩壊する

 新卒一括採用とセットになる仕組みとして終身雇用制度があります。新卒一括採用がなくなれば終身雇用制度も危なくなるわけです(このあたりの詳しい話は次回以降の記事でお話ししたいと思います)。

 これがなくなるとなぜ学生にとって不利になるのか? それは、技術や知識の習得を常に行わないと仕事がなくなるからです

 日本の場合就職後は終身雇用制度が一般的であるため、企業の業績が大幅に悪化し、現状の人員を抱えていると倒産するしかない場合を除いて人員整理(従業員を辞めさせる)ことは起こりません。

 また、人員整理をしやすい非正規雇用者を採用している場合は、非正規雇用者の労働時間を減らす、もしくはやめさせることで容易に賃金を調整することができます。その結果正社員を容易に辞めさせるようなことはしません。

 さらに、現状大企業では自主退職を募る形で人員整理を行う企業が多く、いきなりクビになるようなことはありません。仕事の能力に自信がないのであればこのまま会社に残ることができます(そのほうが安全です)。

 しかし、終身雇用制度が崩壊すれば技術や知識を習得して次の仕事を探せるようにしないといけません。社員をいつでもクビにできるようになるということは「実力不足=クビ」となりかねないからです。そのため、今の仕事に対して常に知識と技術を身につけないといけません(そもそもいつ辞めるかわからない人物に仕事を丁寧に教えるとは思えないので、技術や知識を自力習得する必要性も高まります)。

 技術や知識は日々進歩し続けます。そのため、1年前に最新の知識や技術だったとしても現在ではだれも使わない古いものに変わってしまいます。常に勉強と努力が必要になるということです。

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Ⅲ受験勉強を頑張れば大丈夫な理由

 では、受験勉強を頑張ることでどのようなメリットがあるのかを考えます。

①実力がないと就職できない⇒学歴を得ることで実力を示しやすい

 日本企業の場合だと、新卒一括採用を即廃止することは難しいと考えられます。そもそも、今まで新卒一括採用制度で採用された社員が多数残っている状態のため採用をする人事部の人間が新卒一括採用以外の採用方法を身に着けていません。

 今回のヤフーでもそうなのですが、ポテンシャル採用枠として技術や知識を持っていない人物の採用を発表しています。ヤフーのような比較的新しい企業でさえ新卒枠に近い枠を採用しているので、もっと歴史の古い企業(高度経済成長期以前に創業した企業を想定)では、容易に新卒一括採用の完全廃止はできないと考えています。

 そうなると、仕事に必要な技術や知識がない場合は数が少ない新卒枠に入って就職することが一般的になります。新卒枠が減るということは学生の状態で採用される枠は少なくなります。そうなれば、今まで以上に高学歴がないと採用されないということです。

 日本では、新卒で就職した学生に技術や知識を教える仕組みがあるので、新卒枠で就職できれば同年代の学生に大きな差をつけることができます。(この差が30代以降に大きな差を生み出すことになります)だからこそ受験勉強を頑張ってほしいです。

 

②終身雇用が(部分的にでも)崩壊する⇒勉強癖と勉強のやり方を学べば対応できる

 常に勉強をしなければならない状態になるということは、就職以前に勉強を頑張っている人にとっては有利な展開になります。中高生のことを思い出してもらうとわかると思うのですが(中高生はまさにその状態ですよね)、勉強ってしんどいですよね・・・。やろうとしても、部屋を掃除したり漫画を読んだりしてしまってなかなか勉強が進まない経験があると思います。

 そのような状態を克服して結果を勝ち取った高学歴保持者は勉強が必要になった際でも結果を残し続けることができます。失敗してもその失敗から学ぶことができるので、成功の可能性が高いです。

 そういう点では有名私大の内部推薦合格者や質の低いAOで入学した学生は高学歴でも淘汰されるかもしれません。

 

まとめ:受験勉強を頑張ればどのような企業環境になってもうまくいく! 中高生であれば受験勉強に集中しましょう

 

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