GATT-WTO体制 センターと私大の政治経済・国際分野で高得点を取る!
目次
ⅠGATT-WTO体制
ⅠGATT-WTO体制
GATT:国際組織ではなく自由貿易を促進する協定
ブロック経済化が第二次世界大戦を引き起こしたという反省から誕生した
3原則
自由貿易主義の話
②無差別主義:1国だけを優遇しない
1つの国に与えた待遇を他のすべての国に平等に与えること(最恵国待遇)
③多角主義:2国間貿易を歓迎しない
話し合いは多国間で輪になって行うべきという考え(GATTの交渉はラウンドという)
主な話し合い
ケネディ・ラウンド(1964~67年)
関税の引き下げについて話し合われた
東京ラウンド(1973~79年)
数量制限など関税以外の自由貿易の障害となる非関税障壁の軽減・除去について話し合われた
ウルグアイ・ラウンド(1986~94年)
知的財産権の保護のためにWTO(世界貿易機関)の設置が決まった
WHOの活動
GATTの3原則は踏襲
紛争処理機能の強化
ドーハ・ラウンド(2001年)
農業問題について話し合った(こう着状態が続き合意に至っていない)
農業分野での自由貿易を推進したいアメリカとそれに消極的な日本やEUとの対立
近年の動向
中国は社会主義市場経済を憲法に掲げる国であり、ベトナムはドイモイ政策によって市場原理の導入を試みている
台湾の加盟も押さえておく
GATT-WTO3原則の例外
①特恵関税制度
発展途上国からの輸入品に関して先進国が関税を課さないか通常よりも低い関税を課す制度
発展途上国の輸出を拡大させその国の産業を発展させることを目的としている
②セーフガード(緊急輸入制限措置)
特定商品の輸入が急増し国内産業が重大な損害を受けるか、その恐れがある場合に一時的に輸入を制限すること
日本では2001年に中国のねぎ・しいたけ・い草にセーフガードを発動している
使ってほしい参考書と問題集
見てほしい記事
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