軍縮と冷戦後の紛争 センターと私大の政治経済・国際分野で高得点を取る!
目次
Ⅰ大国の軍縮問題
Ⅱ冷戦終結後の紛争
Ⅰ大国の軍縮問題
①核実験禁止条約
1963年:部分的核実験禁止条約(PTBT)
地下核実験は禁止されない
1996年:包括的核実験禁止条約(CTPT)
爆発を伴うすべての核実験を禁止
爆発を伴わない臨界前核実験は禁止していない
※核物質同士を融合させて臨界点に達する寸前に実験を中止、爆発力はコンピューターで計算する方法
アメリカや中国が批准しておらず発効もしていない
インドやパキスタンが核実験を行っている
②戦略兵器の削減
SALT(戦略兵器制限交渉)
戦略兵器保有の上限を設定するもので、削減ではない
現時点で2度採択されている
SALTⅡ条約はソ連のアフガニスタン侵攻に異を唱えたアメリカが批准を拒否したため発効しなかった
START(戦略兵器削減条約)
過去に2度採択されている
2010年にアメリカのオバマ大統領が新STARTを調印している
核拡散防止条約(NPT)
国連の常任理事国(米・英・仏・ロ・中)以外の核兵器の保有を禁止する
非核兵器国は国際原子力機関(IAEA)の査察を定期的に受けなければならない
中距離核戦力(INF)全廃条約
初めての全廃条約
非核地帯条約
指定された地帯における核兵器の使用を禁止する
トラテロルコ条約(中南米)
ラロトンガ条約(南太平洋)
ぺリンダバ条約(アフリカ)
バンコク条約(東南アジア)
対人地雷全面禁止条約
クラスター爆弾禁止条約
Ⅱ冷戦終結後の地域紛争
1991年:湾岸戦争
クウェートに侵攻したイラクに対してアメリカをはじめとした多国籍軍が国連の許可を得て空爆を開始した
2003年:イラク戦争
イラクが大量破壊兵器を所有しているという理由(のちに誤りであったとわかった)で英米軍が国連の許可なく空爆を開始した
地域紛争
イスラーム教徒(ムスリム)が多く住むチェチェン共和国がロシア連邦から独立しようとした運動 現在はロシア連邦によって終結宣言が出されている
②旧ユーゴスラビア紛争
前半:ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争
近隣のセルビア共和国やクロアチア共和国も介入し武力衝突が発生した
国連安保理の決議を経てNATO軍や国連平和執行部隊(UNPROFOR)が紛争に介入した
後半:コソボ紛争
新ユーゴスラビアからコソボ自治州が独立を目指す運動がおこり、新ユーゴスラビアからの弾圧を受けた
NATO軍は国連安保理の決議を受けることなく新ユーゴスラビアへ空爆を開始した
2003年:スーダン西部のダルフール地方で反政府勢力との衝突が発生した
2010年:スーダン政府と反政府組織が停戦合意の調印を行い南スーダン共和国が独立を達成した
2010年から2011年にかけて中東・アラブ諸国において機運の高まりを見せていた民主化運動
チュニジアで反政府運動が起こりベンアリ大統領の国外逃亡によって独裁体制が終了した(ジャスミン革命)
使ってほしい参考書と問題集
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