外国為替とIMF体制 センターと私大の政治経済・国際分野で高得点を取る!
目次
Ⅰ外国為替市場
ⅡIMF体制
Ⅰ外国為替市場
円安と円高について
「1ドル=200円⇒1ドル=100円」になった場合
この変化は円高といえる
円を基準に考えると
「1円=0.005ドル⇒1円=0.01ドル」となって円の価値が上がっている
基本的にはドルが先に書かれる
世界の基軸通貨(キー・カレンシー)であるため
円高になった場合の貿易への影響
円高になると輸入品の価格が下がり輸入が増える、輸出品の価格が上がり、輸出が減る
円安になると輸入品の価格が上がり輸入が減る、輸出品の価格が下がり、輸出が増える
1ドル=100円から 1ドル=200円になった場合
100万円の自動車は5000ドルから10000ドルに変わり買いにくくなる
アメリカでの販売価格が2倍になる
10ドルのステーキは2000円から1000円に変わり買いやすくなる
日本での販売価格が半額になる
円高や円安になる理由
円を買う人が増えると円の需要が増えて円高になる
円を売る人が増えると円の供給が増えて円安になる
例:日本のものを買うためにドルを売って円を買う
アメリカ人が日本旅行をする
アメリカ企業が日本企業に投資をする
アメリカの投資家が日本企業の株を買う
ⅡIMF体制
ブレトンウッズ協定:戦後の国際通貨体制について結ばれた協定(1944年)
国際通貨基金(IMF)と国際復興開発銀行(IBRD)が組織された
それぞれの組織の役割
IMF :通貨の番人(途上国への短期融資)
IBRD:世界銀行(途上国への長期融資)(日本も戦後復興期に融資を受けている)
IMF体制の詳細
スタートは固定相場制
為替レートは 金1オンス=35ドル 1ドル=360円
アメリカのドルを基軸通貨(キー・カレンシー)として、各国はアメリカに金を持っていってドルと交換し、そのドルの保有額がその国の経済力を表す仕組みを作った。
ドル危機(1960年代)
アメリカの国際収支が赤字になり、ドルの信用がなくなる
①日本や西欧諸国が戦後復興を遂げアメリカに対し輸出を増やした
②アメリカがベトナム戦争を開始して軍事出費がかさんだ
③アメリカ企業が多国籍企業になり海外進出を開始した
その結果、アメリカにドルを持っていき金と交換されるようになった(IMF体制の逆点現象)
ニクソン・ショック(1971年)
金とドルの交換を一時停止する
スミソニアン協定:固定相場制の再構築を行い「金1オンス=38ドル」
金の値段は高くなったが金の流出は止まらない
変動相場制へ移行(1976年のキングストン合意でも承認)
IMF体制のその後
各国が変動相場制へ移行したことでIMFは通貨の番人としての役割を終えた
途上国や公債収支赤字国への融資を行う
1997年アジア通貨危機の際には資金をタイや韓国へ融資した
使ってほしい参考書と問題集
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