国民所得について センターと私大の政治経済・経済分野で高得点を取る!
目次
Ⅰ国民所得の見方
Ⅰ国民所得の見方
国富:一国のある時点における資産(ストック)の総額のこと(土地や建物、天然資源など)
地価が上昇すると国富は増えるし、下落すると国富は減少する
国民所得:ある一定期間に生産された付加価値(フロー)の総額のこと
GNP(国民総生産)、GDP(国内総生産)、NNP(国民純生産)、NI(狭義の国民所得)などがある 詳しくは後述
国民所得は生産活動によって生み出された付加価値の総額を指す
例:国内総生産の式
①農家が小麦を生産し製麺業者に10万円で売ったとする
農家の付加価値は10万
②製麺業者は小麦をラーメンの麺に加工してラーメン屋に20万で売ったとする
製麺業者の付加価値は麺を売った20万から小麦を買った10万を引いて10万
③ラーメン屋はラーメンを作って客に30万で売ったとする
ラーメン屋の付加価値はラーメンを売った30万から麺を買った20万を引いて10万
青い四角の中が付加価値、赤い四角の中が購入代金
GNP(国民総生産)・GDP(国内総生産)
総生産額から中間生産物の価格を差し引いて求める
GNPの代わりにGNI(国民総所得)が使われることが多い
GNP=国民の総生産額-中間生産物の価格
GDP=国内の総生産額-中間生産物の価格
NNP(国民純生産)
ラーメンを作る際に使用した小麦を刈り取る機械や小麦を麺に加工する機械は生産者たちが最初にお金を払って購入したものであり、この機械の更新費用(固定資本減耗)を差し引いてより厳密な生産額を求めたもの。
NNP=GNP-固定資産減耗分(減価償却費)
NI(狭義の国民所得)
NNPは市場価格の国民所得であり消費税分を加味して108%表示になっているので、その消費税分(間接税分)を差し引く。
生産する過程で政府から補助金を受け取った場合は生産にするために役立てられたお金であるということで儲けに加える。
NI=NNP-間接税+補助金
国民所得は生産、分配、支出のどの側面から見てもみな等しいという原則
分配国民所得は雇用者報酬(75%)
支出国民所得は最終消費支出(77%)
が最も大きな割合を占めている(2011年度)
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