金解禁と満州事変 センターと私大日本史B・近代で高得点を取る!
目次
Ⅰ浜口雄幸内閣
Ⅱ第2次若槻礼次郎内閣
Ⅲ犬養毅内閣
Ⅳ斎藤実内閣
Ⅰ浜口雄幸内閣
立憲民政党出身
憲政会と政友本党が合併して結成
経済対策が中心の内閣(直前の金融恐慌が理由)
蔵相は井上準之助
緊縮財政と産業合理化を行い立て直しを図る
金輸出解禁
外国為替相場を安定させるために日本の通貨と金の交換ができるようにする
金の輸出を旧平価(恐慌前の為替レート)で行った
外国にとって日本の商品の値段を押し上げるような政策であった
世界恐慌であったので日本の輸出が激減する
昭和恐慌が発生 農村では豊作も重なって深刻な経済危機に陥る
協調外交の復活
幣原喜重郎を外相にする
ロンドン海軍軍縮条約の締結
補助艦の保有制限が定められた
統帥権(とうすいけん)の干犯(かんぱん)問題
海軍司令部の許可を取らずに結んだということで海軍軍令部や右翼からの反発が起こる
浜口内閣は総辞職を行う
Ⅱ第2次若槻礼次郎内閣
立憲民政党出身
1931年:満州事変
奉天郊外で南満州鉄道の路線爆破事件(柳条湖(りゅうじょうこ)事件)を中国が起こしたものとして関東軍が軍事行動を起こす
若槻内閣は国際社会に配慮して不拡大方針を発表
軍や右翼は協調外交を軟弱外交と非難「満蒙の危機」を叫んで世論の支持を得る
若槻内閣が退陣する
Ⅲ犬養毅内閣
立憲政友会出身
金輸出再禁止
当時深刻な経済不況を引き起こしていた金解禁をやめる
管理通貨制度の導入
金を基準としない通貨制度になった
軍部は満州事変の国際的批判をそらすために上海事変(1932年)を起こす
犬養首相は満州国を承認しない方針を取る
血盟団事件=前蔵相である井上準之助や三井合名会社の理事長である団琢磨(だんたくま)が暗殺される
不況の原因が政党政治と財閥の経営にあるという批判があった
憲政の常道と呼ばれる衆議院の多数政党が内閣を組織する時代が終わる
Ⅳ斎藤実内閣
海軍の人物
国際連盟はリットン調査団を満州に派遣し満州から撤退することを勧告する
国際連盟日本代表松岡洋右(ようすけ)が国際連盟からの脱退を通告する(1933年)
思想統制が強化される
滝川事件=滝川幸辰(ゆきとき)の刑法学説が批判を受ける
社会主義者の転向が相次
日本共産党の最高幹部であった佐野学(まなぶ)や鍋山貞親(なべやまさだちか)が獄中から転向声明を出す
使ってほしい参考書と問題集はこちらです
見てほしい記事
質問があればコメント欄かSNSにお願いします
勉強の相談も無料で受け付けているので気軽に連絡してくださいね