古代日本思想と仏教の受容 センター倫理・日本思想で高等点を取る!
目次
Ⅰ古代日本人の世界感と倫理感
Ⅱ仏教の受容
Ⅲ奈良仏教
Ⅳ平安仏教
Ⅰ古代日本人の世界感・倫理感
精霊信仰(アニミズム)=自然物に霊が宿るという考え
世界各地の古代社会に存在する
八百万(やおろず)の神
日本では人間の力を超越していると思ったものを広く神と認めた
自然は人間に恵みをもたらすとともに暴威をふるうこともある
現世中心主義
死後の世界は黄泉国(よみのくに)と名付け美化しなかった
来世と現世は別世界であるが現世の延長上に存在している
天照大神(あまてらすおおかみ)を最高神とながらも多くの神々を認めている
古事記に見られる神話
イザナギ(男)とイザナミ(女)が日本列島を作り、その後さまざまな神を生んだ
天照大神やスサノヲも神話に登場する
古代日本人の倫理観
農作業を共同作業で行うため集団内の和合を重視する傾向が強かった
清き明き心=清明心:共同体に融合・和合する心
共同体への害悪は「ツミ」「ケガレ」と呼ばれた
ツミやケガレは「ミソギ」「ハラエ」で除去できる
Ⅱ仏教の受容
仏教や儒教などの外来思想を受容しながらも古神道との融合を試みた
世間は虚仮(こけ)。ただ仏のみこれ真なり
諸行無常の精神を理解していたとされる遺言
Ⅲ奈良仏教
鎮護国家(ちんごこっか)=大仏を作って拝んでおけば疫病退散・国家安泰という考え
東大寺大仏建立が象徴
国家資格を持つ官僧が仏教の管理を行う
宗教の本質から逸脱して学問の対象、民を納める道具となった時代
鑑真:来日した唐の僧
行基:民間布教を行った
日本の神々と仏教を融合させようとする考え
仏が根本で日本の神々は仏の化身とされた
日本の神が本体で、仏教の仏は神が仮の姿として生まれたものだとされた
Ⅳ平安仏教
特徴:山にこもって修業をする山岳宗教化と密教(みっきょう)化
密教:宇宙の根本仏である大日如来(だいにちにょらい)の言葉をそのまま伝えようとするもの
顕教:仏教の教義を普通の人々にもわかるように文字化して伝えられたもの
修行によって大日如来の言葉を理解しようとした
Ⅰ‐①最澄「山家学生式」
天台宗を開いた
多くの経典を研究し、最も優れた経典は「法華経(ほけきょう)」であると考えた
一条思想(法華経の教え)
万物に仏性があり(一切衆生悉有仏性(いっさいしゅうじょうしつうぶっしょう))、それを信じて修行をすればみな仏になれる
遣唐使の経験がある
Ⅰ-②空海「三教指帰」
真言宗を開いた
本山は高野山金剛峰寺(こうやさんこんごうぶじ)
即身成仏(そくしんじょうぶつ)=密教が目指す考えかた 生きたまま仏になること
三密(身体・口・心)の修行
加持祈祷(かじきとう)=大日如来と一体化することで即身成仏を達成する
遣唐使の経験がある
Ⅰ-③浄土教
死後に極楽浄土に生まれ変わることを請う教え
極楽浄土の教主である阿弥陀仏(あみだぶつ)を根本仏とする
末法思想について
正法=ブッダの教え、修行、悟りがある状態
像法=ブッダの教え、修行がある状態
源信「往生要集」
観想念仏=阿弥陀仏や極楽浄土を思うこと
民間布教を行い市聖(いちのひじり)と呼ばれた
使ってほしい参考書と問題集
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