功利主義、実証主義、社会主義 センター倫理・西洋思想で高得点を取る!
目次
Ⅰ功利主義
Ⅱ進化論と実証主義
Ⅲ社会主義
Ⅰ功利主義
全体の利益を求めるため善悪の判断をその行為が良い結果をもたらすかどうかに求める考え方
ベンサム「道徳及び立法の諸原理序説」
人間を「快楽を求め苦痛を避ける存在」と定義
「最大多数の最大幸福」を理想とした
人間の快楽は計算できると考えた
国家がある政策Xを行ったと仮定する
Aさんの快楽が7 Bさんの快楽が8 Cさんの快楽が0 合計15
政策Yを行ったと仮定する
Aさんが5 Bさんが4 Cさんが5 合計14
この場合は政策Xの方が優れた政策であると考えられている
外的制裁を重視=法律などによる制裁
J.S.ミル「功利主義」「自由論」
快楽計算を否定し快楽に質的差異を認めた
精神的快楽は肉体的快楽より価値があると考えている(質的功利主義)
「満足した豚であるよりも不満足した人間であるほうがよく 満足した愚か者であるよりも不満足なソクラテスであるほうがよい」
内定制裁の重視=良心の呵責
個性の尊重、個人の自由を最大限重視すべきことを主張した
危害原則=個人は他者に危害を与えない限り何をしても許される
Ⅱ進化論と実証主義
スペンサー
進化論を人間社会に適用した社会進化論を唱えた
コント
実証主義を提唱
「学問は経験的事実に基づき、実際的効果をもたらすものでなくてはならない」
知識の三段階
人間の知識は神学的段階、形而上学的段階、実証的段階の順に発展する
社会も軍事的社会、法律的社会、産業的社会の順で発展していく
Ⅲ社会主義
社会主義とは
貧富の差がない平等な社会の実現を目指す(労働者中心の社会)
最初に誕生した社会主義
ロバート=オーウェン
資本家の良心によって労働者の生活水準の向上を実現するべきと唱えた
科学的社会主義を自称した
人間は「労働によって自己実現する存在」と定義
労働によって自己実現できない状態を人間疎外と呼んだ
資本主義社会には労働者と資本家の二大階級が存在する
資本家:生産手段を持つ階級
労働者:生産手段を持たないので資本家に雇われて働く
資本家と労働者の間で貧富の差が拡大する
このことを「生産力と生産関係の矛盾」といった
この矛盾は階級闘争を引き起こす原因となり歴史を動かす
唯物史観(ゆいぶつしかん)
歴史は人間の意識ではなく物質的な生産活動であるという歴史観
社会は上部構造と下部構造によって成り立っている
上部構造は政治制度 下部構造は経済制度
下部構造が上部構造を規律する
社会主義の理想
労働者が国家に労働力を提供し、国家が労働者に賃金を平等に分配するシステム
ベルンシュタイン
議会政治で貧富の差をなくす方針 社会民主主義(修正マルクス主義)の立場をとる
使ってほしい参考書と問題集
見てほしい記事
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