古代ギリシャ思想・後編 センター倫理・源流思想で高得点を取る!
目次
Ⅱヘレニズム思想
Ⅰアリストテレス
形相(けいそう)(エイドス)=物事の本質
この世界の個物に内在するとした
エイドスと質量(ヒュレー)の結びつきによって万物が成り立つ
現実態(エネルゲイア):形相と質量が結びついた状態
可変態(デュミナス) :形相と質量が結びついていない状態
身に着けるべき徳について
知性的徳=知識や思慮(しりょ)、技術などによって成り立つ
修正的徳(倫理的徳)=社会生活の中で望ましい生活だ出来る人柄
「勇気、節制、友愛(ゆうあい)」などがあげられる
中庸(ちゅうしょう)の実践によって身につく
中庸=適度さのこと 過剰でも不足でもダメだという意味
2つの徳を身に着けることで得られる幸福を最高善(生きる上での究極の目標)とした
正義について
全体的正義(普遍的正義)
法律など万人に平等に適用される正義を達成することが大切
部分的正義
配分的正義と調整的正義に分けられる
配分的正義=人が能力や努力の応じて名誉や報酬が与えられること
調整的正義=本来平等であるべき事柄に不平等に対する調整
政治論
中庸(ちゅうよう)的民主主義
中流階級が政治の中心となるべき
貧しいものが民衆を主導すると衆愚制に陥る
少数エリートが実権を握るとエリートの利益を追求する
「人間はポリス的(政治的)動物である」
アリストテレスの活動
万学(ばんがく)の祖…あらゆる分野の研究を行った
Ⅰヘレニズム期の思想
時期:ポリス崩壊後ローマ帝国が地中海世界を統一するまでの期間
社会よりも個人に目が向けられた時期
快楽主義と禁欲主義が流行した
エピクロスの思想 快楽主義から発展
永続的な快楽を求めた
通常の快楽は刹那的な快楽とされている
アタラクシア=わずらわしさのない平成不動の境地
精神的快楽を求めている
「隠れて生きよ」
心の触れ合いによって幸福を得ようとした
ゼノンの思想 禁欲主義から発展した
アパティアを理想とした
アパティア=パトス(情念)に動かされない無感動の境地
ロゴス(理性)によって怒りや恐怖などの情念を克服すること
「自然に従って生きる」
理性によって自然を貫いている自然的秩序を知る
これによって混乱した世の中でも動揺することがなくなる
コスモポリタニズム(世界市民主義)
人間は理性を持っている点で本質的に平等である
使ってほしい参考書と問題集
見てほしい記事
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